百問繚乱の具体的な使い方を紹介します。
「試験管理」メニュー
このメニューでは、試験情報の追加、模範解答(正解、配点、観点、自動採点等)の設定ができます。
試験情報の追加
試験情報とは、例えば「○年生、○学期、科目、○○考査」といった、実施するテストの大まかな枠組みを指します。テスト毎にフォルダを作ると考えてください。
「+追加」をクリックすると、「年度」「学年」「教科・科目」「試験名」を選択する画面が出るので、それぞれ設定して「作成」をクリックします。
「試験名」は予め用意されているものから選択するか、任意で入力することもできます。
模範解答の取り込み
正解が書かれた解答用紙(紙)をスキャンしてデータ化したファイル(PDFがおすすめ)を用意しておきます。解像度は 200dpi/グレースケール(白黒) であれば正常に採点できます。
WordやExcelなどで作成した模範解答をPDF形式で保存することもできますが、これを百問繚乱出読み込むとエラーになるので注意してください。
作成した試験名の「採点設定」をクリックしてください。
データ化したファイルの形式を、PDFまたはJPEGから選択してください。
「ファイルを選択してください」ボタンからそのファイルを選択するか、「または、・・・」のエリアへドラッグ&ドロップしてください。
記述枠の作成
解答欄の枠の自動認識
以下のように、模範解答が読み込まれている状態にします。
次に解答欄の枠を認識するために、「記述枠作成」「枠の自動認識」「解答欄サイズ(中)」の順でクリックします。通常の解答欄の大きさであれば「(中)」で認識できます。
このように枠が自動で認識されます。
「枠作成」で既存の枠の幅や高さを変えたり、新たに枠を加えることができます。
「枠削除」で必要のない枠を削除することができます。
組(クラス)枠の削除
後の工程で、答案を組(クラス)ごとに読み込み、組と紐付けします。従って、組の枠は必要ありません。もし、組の枠が自動認識されていれば、「枠削除」をクリックして、組の枠をクリックしてください。オレンジ色の枠が消え、枠が削除されます。
枠の分類
番号、氏名、得点欄の設定
「枠の分類」タブをクリックします。「出席番号」ボタンが黄色になっていることを確認して、出席番号の枠をクリックします。
クリックした枠に「出席番号」と表示されます。
そして、自動で「氏名」ボタンが黄色になっているので、そのまま氏名の枠をクリックします。
これを繰り返します。
以下のように、必要な枠が分類できれば問題ありません。
間違えて分類した場合は、該当の分類ボタンを押してボタンを黄色にしてから、対象の枠をクリックして修正してください。
設問No.の設定
解答欄の枠に通し番号をつけます。
「設問No.」ボタンをクリックしてボタンを黄色にします。
図のようにドラッグすると、これを対角線とした長方形が描かれ、この長方形に囲まれた解答欄が一度に選択されます。左上から右下まで横方向に通し番号が付きます。
(※国語科の縦書き解答欄は右上から左下まで縦方向に通し番号が付きます。)
1画面で収まらない場合は、スクロールして、残りの解答欄を選択してください。続きの通し番号が付きます。
配点の設定
それぞれの枠に配点を設定します。
図は、1点配点をベースに2点配点がある例です。
「配点」をクリックし、「1」ボタンが黄色であることを確認します。
この状態で、長方形の対角線を描くと、この長方形で囲まれた部分が1点配点で設定されます。ここでは一旦、全ての問題を1点としました。
次に、該当部分を1点配点から2点配点に設定し直します。
「2」ボタンをクリックしてボタンを黄色にします。この状態で、該当部分に長方形の対角線を描いたり、直接枠をクリックしたりして2点配点に直します。
満点が表示されるので、配点の合計を確認することができます。
観点の設定
それぞれの枠に観点を設定します。
図は、「知識」カテゴリをベースに「思考」カテゴリがある例です。
「観点」をクリックし、「知」ボタンが黄色であることを確認します。
この状態で、長方形の対角線を描くと、長方形で囲まれた部分が「知識」カテゴリで設定されます。ここでは一旦、全ての問題を「知識」カテゴリにしました。
次に、該当部分を「知識」カテゴリから「思考」カテゴリに設定し直します。
「思」ボタンをクリックしてボタンを黄色にします。この状態で、該当部分に長方形の対角線を描いたり、直接枠をクリックしたりして「思考」カテゴリに直します。
カテゴリ別に満点が表示されるので、配点の合計を確認することができます。
自動採点の設定
選択肢の記号として使える文字
次の記号は文字を認識して自動で採点されます。
ただし、1つの解答欄に1文字ずつです。
「ひらがな」は自動採点の対象ではありません。
文字の種類 | 自動で認識可能 | 文字数 |
数字 | 0 ~ 9 | 10文字 |
カタカナ | ア ~ チ | 17文字 |
アルファベット | A ~ F | 6文字 |
記号 | ○ , ✕ | 2文字 |
これ以外の文字を使った場合は、1つずつ手動で採点することになります。
設定方法
はじめに「自動採点」のタブをクリックします。
数字 0~9 を認識させたい場合
「選1」のボタンが黄色であることを確認します。
この状態で、該当の枠をクリックすると文字を認識し始めます。認識された文字が「解答:」に表示されるので、間違っていれば、この欄に正しい文字を入力してください。
長方形の対角線を描き、複数の枠を選択して、一度に文字を認識させることもできます。
カタカナ ア~チ を認識させたい場合
「選ア」のボタンが黄色であることを確認して同様に作業します。
認識できる文字は1つの枠に1文字なので、図にある「イ、ウ」という文字を認識することはできません。この場合は自動採点の設定をせずに、1つ1つ手動で採点することになります。
「選A」のボタンを選択すると、アルファベットのA~F
「選○」のボタンを選択すると、○,✕
を認識することができます。
また、2桁以上の数値や、中学校程度の数式を認識する「数式」ボタンもあります。
おわりに
以上で模範解答の設定は終わりです。
「保存」「OK」「OK」「戻る」で元のメニュー表示に戻ってください。
これで採点の準備はすべて整いました。
今回は百問繚乱で配点・観点別・自動採点の設定をする方法を紹介しました。
次回は、採点、答案の印刷、素点集計の方法について紹介します。
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